ポートは2026年10月23日の取締役会で、ENECHANGE(東証グロース)が新設する子会社「ENECHANGEカスタマーサービス」の全株式を取得し、完全子会社化することを決議した。取得価額は200百万円で、手元資金による現金決済とし、株式譲渡実行日は2026年12月1日を予定している。
スキームとしては、まずENECHANGEがコールセンター・オフライン事業を吸収分割により新設会社に承継させ、その全株式をポートが取得するというもの。新設会社は資本金1円で設立され、承継予定の資産・負債は流動資産・流動負債ともに5百万円(2026年3月31日現在)としている。
ポートはエネルギー領域で電力・ガス事業者向けの成約支援・業務支援を展開し、年間90万件以上の総成約件数を誇る。2025年2月にはENECHANGEと業務提携を締結し、電力案件の商流活用を進めてきたが、今回の子会社化により商流統合へと踏み込む。新設会社が持つ30社超のパートナー企業経由の獲得オペレーションや不動産管理会社向けシステム、リアルチャネルの獲得手法を取り込み、WEB中心だった自社のマルチチャネル戦略を補強する狙いがある。
対象事業は2026年3月期実績で売上高約20億円、事業利益(本社費配賦前)は約2億円の損失で、2027年3月期も前年同期比で減収傾向にある。ポートは自社の成約力ノウハウ活用や商流統合により早期黒字化を目指す方針。連結開始は2027年3月期第3四半期からで、同期連結業績への影響は軽微とされる。