Zenken株式会社は2026年9月29日開催の取締役会において、会社法の規定に基づき、同社取締役を対象とした有償ストック・オプション(第3回新株予約権)の発行を決議した。新株予約権は1,000個で、行使により交付される株式は普通株式10万株、発行済株式総数の0.82%に相当する。発行は公正価格による有償引受であり、特に有利な条件には当たらないため株主総会の承認を経ずに実施する。報酬としてではなく、各取締役の個別の投資判断に基づく引受けとなる点も特徴だ。
新株予約権1個あたりの発行価額は1,100円で、第三者評価機関のプルータス・コンサルティングがモンテカルロ・シミュレーションにより算出した結果を参考に決定した。行使価額は1株803円。割当日は2026年10月28日、行使期間は2027年10月1日から2036年10月28日までとなる。行使には業績目標の達成が条件として設定されており、2027年6月期または2028年6月期に営業利益が1,000百万円を超えれば行使可能割合30%、2028〜2030年6月期に2,000百万円超で50%、同期間に3,000百万円超で100%となる段階設計だ。
今回の発行目的は、中長期的な業績拡大と企業価値増大に向け、取締役の意欲・士気を高め、組織の結束力を強化することにある。単なる報酬付与ではなく有償かつ業績連動型とすることで、目標達成へのインセンティブと株主価値向上への貢献を両立させる狙いがあるとしている。
発行に伴う希薄化は発行済株式総数の0.82%にとどまり、行使自体も明確な営業利益基準の達成を前提としているため、既存株主への影響は限定的との説明だ。今後は割当日である10月28日の新株予約権発行、および対象期間における営業利益の推移が、行使可能割合を左右するポイントとなる。