ヒラキは11月5日、2027年3月期中間期(2026年4月〜9月)において特別損失(減損損失)1億38百万円を計上したと発表した。同時に中間期の連結業績が5月公表の予想を下回ったことを明らかにし、通期の連結業績予想も下方修正した。
特別損失は、通販物流センターで実施した大規模改修工事(投資額1億49百万円)に関連するもの。通信販売事業の収益性低下により改修後に想定していた収益を見込めなくなったため、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、生野事業所建物の帳簿価額を回収可能価額まで減額した。中間期の連結業績は売上高58億66百万円(前回予想62億円、5.4%減)、営業損益97百万円の損失、親会社株主に帰属する中間純損益も2億31百万円の損失となり、いずれも前回予想を下回った。
背景には、生活必需品の価格上昇による消費者の節約志向の根強さがある。通信販売事業ではカタログの配布・アプローチが十分に浸透せず減収につながり、店舗販売事業も天候不順で夏物商品の販売が伸び悩んだ。広告宣伝費などの経費効率化を進めたものの、減収による売上総利益の減少を補うには至らなかった。
通期予想は売上高123億円(前回125億円)、営業利益10百万円(前回1億50百万円)、経常利益1百万円(前回1億40百万円)へ下方修正し、親会社株主に帰属する当期純損益は1億60百万円の損失(前回は1億円の利益予想)に変更した。会社は8月以降に見られる売上回復の兆しを加速させるため、オリジナル商品の強化や顧客属性に応じたカタログ制作、データ分析に基づく売場再構築、店舗・卸販売の営業強化に取り組み、下期での収益改善と通期営業黒字の確保を目指すとしている。