エスクリプトエナジーは2026年9月25日の取締役会で、第三者割当による第11回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行および買取契約の締結、あわせて第6回無担保普通社債の発行(既発行の第5回私募債の償還・借換え目的)を決議した。
割当予定先は海外ファンド3社(Long Corridor Alpha Opportunities Master Fund、MAP246 Segregated Portfolio、BEMAP Master Fund)。新株予約権は80万個(潜在株式8000万株)、発行価額総額3280万円で、割当日は2026年10月13日。当初行使価額は63円だが、10月19日以降は原則週ごとに直前週終値の90%へ修正され、下限行使価額は35円に設定された。行使コミット条項付の買取契約により、当初行使価額での全行使を仮定した場合の資金調達額は約50億7200万円、下限行使価額の場合でも約28億3280万円を見込む。
背景には、クリプトアセット・ニッケル・不動産の3事業を展開する同社の業績動向がある。2026年3月期は不動産物件売却で売上高14億41百万円(前年比127.4%増)、営業損失は1億46百万円と縮小した一方、保有暗号資産の評価損計上により経常損失25億24百万円、純損失25億29百万円と拡大した。2027年3月期第1四半期も暗号資産評価損3億25百万円を計上し、経常損失5億12百万円となっている。
営業損失・営業キャッシュフローのマイナスが続き継続企業の前提に関する重要事象等が存在する中、同社は第10回新株予約権の行使による資金調達に続き、今回の新株予約権と社債借換えにより当面の事業運営資金を確保する方針としている。実際の調達額は今後の株価水準や行使進捗により変動する。