化粧品メーカーのアイビー化粧品(4918)は2026年7月1日、2027年3月期通期の業績予想を修正すると発表した。同社は中東情勢の緊迫化を背景にホルムズ海峡の通行が依然として不安定な状況にある中、年度内に必要な原材料の確保が完了したことを受け、当初は業績予想から除外していた創立50周年記念の大型スキンケア新製品の販売を今期中に実施する見通しが立ったため、予想数値の見直しに踏み切った。
修正後の通期予想は、売上高が前回予想の26億4,000万円から28億円へ引き上げられた。営業利益は2億円から3億3,000万円へ、経常利益も同じく3億3,000万円へと大幅に上積みされ、当期純利益は1億4,000万円から2億5,000万円に修正された。中東紛争の長期化を前提に据えた保守的な初期予想と比べ、営業利益・経常利益はいずれも65%増、当期純利益は78.6%増となる。
今回の上方修正の核心にあるのは、50周年記念製品の業績への織り込みだ。5月時点の予想策定時点では、中東情勢の先行き不透明感から同製品の原材料調達が見通せず、予想から除外されていた。その後、既存製品・記念製品ともに原材料の確保が可能となったため、記念製品を第4四半期(有償先行分は第3四半期)に発売する計画が固まり、今期下期の売上を牽引する柱として位置づけられた。
なお、ホルムズ海峡については米国・イランが戦闘終結に関する覚書を締結したものの、民間船舶が安全に通行できる状態には至っていないとしており、調達環境の不安定さはなお続く。会社側は中間期(第2四半期)の業績予想は従来通り据え置いており、通期の上振れ要因は主に下期の新製品販売に集中する構図となっている。