ツムラは2026年10月28日、2027年3月期の中間期および通期の連結業績予想を修正したと発表した。通期の売上高は2185億円(前回予想比49億円増)、営業利益は384億円(同9億円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は293億円(同31億円増)となる見込み。
修正の主因は養命酒製造の連結子会社化だ。これにより負ののれん発生益を特別利益として計上する見込みとなり、加えて下期に予定していた投資有価証券売却益を中間期に前倒しで計上したことから、中間純利益は当初予想を大きく上回る見通しとなった。通期でも国内事業は養命酒製造の子会社化で増収が見込まれる一方、中国事業は生薬プラットフォームにおける中薬飲片の販売が計画を下回る見込みで、当初予想より下方修正となっている。
国内の漢方製剤事業を核とするツムラにとって、養命酒製造のグループ化は事業ポートフォリオの拡大につながる動きとみられる。一方で中国事業の販売不振は、生薬調達から製造までを一貫管理する同社の海外展開における課題を示す内容ともいえる。
なお、今回の業績修正に伴う2027年3月期の配当予想に変更はない。同社は今後の動向を見定め、変更が生じた場合は速やかに開示するとしている。